当サイトで提供しておりますフリーのSeekとCombiCalcを用いた歩留まり改善方法について、2通りの方法を手順を追って説明いたします。
一発で最適解を得る方法は 【まとめ】 をご覧ください。
まず問題を整理しておきます。
花子さんは、ワークを無駄なく割付けられるように、3種類の長さの材料を組合せて手配しなければなりません。 「全ワークが割付可能で、材料歩留まりが最大になる 12m、11m、10m の各材料の本数を求める」という問題です。
当サイトで提供しておりますフリーのSeekとCombiCalcを用いた歩留まり改善方法について、2通りの方法を手順を追って説明いたします。
一発で最適解を得る方法は 【まとめ】 をご覧ください。
まず問題を整理しておきます。
花子さんは、ワークを無駄なく割付けられるように、3種類の長さの材料を組合せて手配しなければなりません。 「全ワークが割付可能で、材料歩留まりが最大になる 12m、11m、10m の各材料の本数を求める」という問題です。
まず適当な材料の組合せに対して割り付けを行って、その解を改善してゆく方法です。
(計算には Seek を使用します。Seek詳細のページ よりダウンロードしてください)
実際にやってみましょう。
12,000〜7本 | 3,938 x 3 | 残=180 | |
12,000〜1本 | 2,731 x 3 | 残=3,801 | |
12,000〜1本 | 2,731 x 4 | 残=1,068 | |
12,000〜7本 | 2,731 x 2 | 2,115 x 3 | 残=183 |
12,000〜6本 | 3,938 x 3 | 残=180 | ||
12,000〜2本 | 2,731 x 4 | 残=1,068 | ||
12,000〜6本 | 2,731 x 2 | 2,115 x 3 | 残=183 | |
11,000〜1本 | 3,938 x 1 | 2,731 x 1 | 2,115 x 2 | 残=93 |
10,000〜1本 | 3,938 x 1 | 2,115 x 1 | 残=3 |
12,000〜1本 | 3,938 x 1 | 2,731 x 1 | 2,115 x 2 | 残=1,093 |
12,000〜6本 | 3,938 x 3 | 残=180 | ||
12,000〜6本 | 2,731 x 2 | 2,115 x 3 | 残=183 | |
11,000〜2本 | 2,731 x 4 | 残=68 | ||
10,000〜1本 | 3,938 x 2 | 2,115 x 1 | 残=3 |
12,000〜6本 | 3,938 x 3 | 残=180 | ||
12,000〜6本 | 2,731 x 2 | 2,115 x 3 | 残=183 | |
11,000〜1本 | 3,938 x 1 | 2,731 x 1 | 2,115 x 2 | 残=93 |
11,000〜2本 | 2,731 x 4 | 残=68 | ||
10,000〜1本 | 3,938 x 2 | 2,115 x 1 | 残=3 |
これ以上改善できませんのでこれで収束です。このとき歩留まりは98.6%となりました。
その1では適当な初期解から解を改善しましたが、初期解の選び方によってはうまくゆかない場合があります。
そこで、必要延べ長さに最も近い(歩留まりの良い)順に材料の組合せを求め、それらの組合せのすべてについて割り付け可能であるか
検証すれば、必ず最適な解に到達できます。
計算には CombiCalc を使用します。CombiCalc詳細ページ よりダウンロードしてください
CombiCalc の使い方については使い方のアニメーションをご覧ください。
実際にやってみましょう。
12,000〜2本 | 3,938 x 3 | 残=180 | ||
11,000〜9本 | 3,938 x 1 | 2,731 x 1 | 2,115 x 2 | 残=93 |
11,000〜3本 | 2,731 x 4 | 残=68 | ||
10,000〜3本 | 3,938 x 2 | 2,115 x 1 | 残=3 |
このときの歩留まりは、99.17%となりこの問題の最適解が得られました。
花子さんは総当たり法で計算し、12m x 2本、11m x 12本、10m x 3本のH鋼を注文して、上記の割付リストを製造部に渡しました。
これにより、12m x 16本で注文した場合と比べて 6m(1032kg) の材料を節約できました。
たった15分ほどの計算で、10万円以上の材料費と、1ton 以上の鉄の生産・再生にかかるCO2の無駄な排出を削減したのです。
日常的に行われる割り付け業務の中で、たった数行のワークリストからこのような差が発生しています。
鉄鋼業のCO2排出量は全産業の4割を占めています。数%の無駄であってもCO2排出量でみると
非常に大きな割合を占めているのです。子供たちの未来のためにも、きっちり計算して無駄を省いていただきたいと願っています。
※Blizzard-LP (シェアウェア)をご利用下さると、一発で最適解を得ることが出来ます。
【一発で最適解を得る】 もご覧ください。
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